蔵の街の街路樹

蔵の街の街路樹をなににするか、当初考え始めていたおり、一冊の本が頭に浮かんだ。早稲田大学本庄高等学院の先生をされていた青木宏先生がまとめた「本庄早稲田の杜の植物」という植物図鑑であった。読んでゆくうちに、色々と候補が頭の中で整理され、いざ早稲田の杜(大久保山)の中を散策して自分の目で確認の段になった。
こだわりは、昔から本庄地域の里山の風景を形成していた樹木。しかし待てよ、いつの時代が昔からというのかいな。元々のこの地域の在来種とは何なの?今僕らが食べてるお米だって外来種だよね。
結局悩んだあげく、日本固有要素ではなく、渡来及び大陸関連要素の中で中国中南部、台湾、朝鮮南部、日本に分布する「エゴノキ」を主に構成し、ポイントで「ヤマザクラ」「アラカシ」に決定した。

ところで大久保山のエゴノキノの樹形はちょと変わっているのです。山全体が高木のコナラなどで覆われているため、枝が横に伸びず、光を求めて上へ上へと延びている。この樹形を見たとき、ピンときた。人が歩く場所にぴったりだと。地面から2〜3mまでは横枝があまり出ないで、その上に行って枝が横に広がる。

今年3月に大学から正式に寄贈していただくことができ、いまはやっと蔵の街の土になじんで来たところ。
当時本庄市副市長だった田雑さんが早稲田大学に交渉し、バックアップしたくれたおかげで、この街路樹が生まれた事を追記しておきます。